こんにちは、おかてんです。
最近、AI(人工知能)という言葉をよく聞きますよね。
人間の仕事がAIに置き換えられるとか、囲碁のチャンピオンがAIに負けたとか、現代のニュースにはAIはつきものです。
一方で、AIがどんどん導入されていく社会の中で僕たちはどのように振る舞っていけばよいのでしょうか?
そのヒントが落合陽一氏の「超AI時代の成長戦略」に書かれています。
著者の落合陽一氏は研究者でありながらメディアアーティスト、実業家、オンラインサロン経営という多彩な顔を持ち、テレビ番組やCM、雑誌など多くのメディアで活躍中。
情報系出身で今も研究職として働いている僕としては彼の言動には常に注目していますね。
彼の活躍ぶりを見ると大学の研究者でも色んな働き方ができる時代になったのだなぁと感じます。
僕自身も企業の研究職として働いていますが、今後どうなるかわからない社会で企業にしがみつくのは危ないと思っている一方で、色んな働き方も増えているのは良い時代になったと思いますね。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
この書籍はあらゆる仕事がAIにより置き換わっていく社会の中で、今後生きていくために必要なスキルやマインドセットを落合陽一氏により解説されたものです。
今回の記事ではサブタイトルにもある「2040年代に迎えるシンギュラリティに向けて備える34のリスト」から僕が特に印象に残った5つを抜粋しました。
自由な生き方が求められるワークアズライフ
「ワークとライフ」の対比で捉えるのではなく、「報酬とストレス」という捉え方のほうが今の働き方を象徴している。働く時間、休み時間という捉え方より、ストレスのかかることかからないことのバランスのほうが重要だ。
昔からよく言われている「ワークライフバランス」は「ワーク」と「ライフ」をバランスよくこなすことで日々の生活の充足感を得ることに重きを置いていました。
しかし、この考え方は現代ではもはや崩壊しているんですね。
インターネットにより世界中が繋がった今の時代では、仕事と休憩の切り分けが難しくなりました。
仕事を辛いものしんどいものと捉えるより、いかにストレスがかからないようにコントロールできるかということが重要になってきます。
Youtuberやブロガーなど、仕事と趣味が区別つかないくらことを1日中やっていることが増えてきました。
仕事とプライベートの区別がつかなくなった時代でいかに「ストレス」と「報酬」コントロールするか?という「ワークアズライフ」という生き方が現代に適しているのですね。
ブルーオーシャンを探すクセを見つける
競争心を持ち、勝つことを繰り返すのがレッドオーシャンだったら、ブルーオーシャンは黙々と、淡々とやることだ。
(中略)
「今、誰が何をやっているか」ということをインターネットで調べれば、だいたいすぐにわかる。今、この世界で誰が何をやっているのかを調べ続けるという作業が絶対に必要だ。
あらゆるものがコモディティ化している中でこの考え方は重要ですね。
現代は多くのものがコモディティ化してしまっているため、レッドオーシャン化している分野は増えています。
そのため、ブルーオーシャンを探す癖をつけることは非常に大事。
ブルーオーシャンを探すには何を足し合わせれば価値があるのか、自分ならどういう価値を付与できるのかを常に考えて、自分が信じた道を淡々と進むことで今後の超AI時代を生き残れるのではないでしょうか。
インターネットで世界中が繋がった世界なら、自由に何でも発信することができ、そうすることで自分のブルーオーシャンの需要が必ず見つかるはずです。
あとは自分しかそれをやっていないが、それが正しいと信じきることが重要。
ブログをやっていても最初の頃は中々読んでくれなかったり、読者がついてくれないですよね。
そこで、自分のブルーオーシャンを信じてやり切ること。
それでもダメな場合はコンテンツの作り方自体を変えていかないといけませんが、まずは信じてやりきる、行動しまくるということで道が開けるんではないでしょうか。
ゲーム性と遊び
これからは、「遊び」という概念がますます重要になってくる。
(中略)
問題・解決・報酬という3つをきちんと回せれば、なんたって遊びになるのだ。
遊びという言葉を聞くとどんなことを思い浮かべるでしょうか。
子供の頃の遊びだと、ゲームをする、スポーツをするなど「何か問題を設定し、それに解決したら報酬が得られる」というフレームがあります。
この「遊び」という概念を仕事でも適用することで日々の喜びを感じることができるんですね。
あなたは仕事をする上で自分の報酬を理解しているでしょうか?
もちろん、「給料が発生する」、「昇給する」など金銭的な報酬があると思いますが、会社で働いている人ならそれは長期的な観点からの報酬になるので、目の前の仕事に対してすぐ得られる報酬とは少し違います。
例えば「ギャンブル的報酬」というものがあり、これはギャンプルのようなドキドキ感とそれに対しての報酬というのが存在。
「会議で発表した内容が採用されるかな?」
「今回の提案で顧客の獲得できたかな?」
など、全て遊びとして捉えることでドキドキ感を味わい、それから得られる報酬で喜びを感じることができます。
他にも、知識を蓄えたり自分の成果が積み上がっていくことが楽しい「コレクション的報酬」や、何らかの作品を作り上げ、それを目にすることで楽しい「心地よい報酬」というのもあります。
この報酬を考え、問題・解決・報酬のフレームを作ることで継続性が身につく。
好きで何かを続けている人は必ずこれらの報酬が存在しています。
自分は生きていく中で「何に喜びを感じるか?」一度探してみて、見つかれば報酬として設定してはどうでしょうか。
会社は使い倒していく
会社の寿命は、おそらく人より短い。だから、今のタイミングで会社にしがみつく必要はおそらくない。
一昔前まではテクノロジーの進化も遅く、イノベーションもあまり起こらなかったので、会社の寿命は長かったのです。
しかし、現在インターネットやスマホの普及により時代の流れが急激に速くなり、企業の寿命も短くなりました。
就職すれば一生安泰である時代はもう終わり。
それは逆に言うと、「会社は使い倒したほうがいい」という話だ。今のビジネスモデルで利益が出ているのは、何の分野や技術なのかを明確に考えたほうがいい。
一方で、いつ危機が訪れるかわからない会社でただ黙々と働くわけにもいきません。
個人としても、社会の動向を常にチェックするべきです。
- 会社がどこに資本を投資するのか?
- 業界の動向がどのように変わっていくのか?
マーケットも会社もどんどん変わるので時代についていかなければいけません。
それを意識しながら技術を作り、自分のスキルをつけていき、会社をいつ辞めても大丈夫なように準備していくことが重要です。
ソーシャルメディア
前世紀はマスメディアの時代だった。一つの発信形態が複数の人に届くという作り方で、マスメディアとマスプロダクトの時代だったわけだ。
今まではマスメディアからの一方向の情報を多くの方が受け取るという時代でした。
しかし、現在は様々なソーシャルメディアが発展し、誰でも情報発信できる時代になりました。
自分ができることを発信し、優位性を主張し、そうすることで個々それぞれがいろんな特徴を持つことができます。
以前のマスメディアでは与えられる情報が一意だったので、できることは限られていたし、同じ特徴を伸ばすかどうかの時代でした。
インターネットが世界中につながったこの時代で、自分ができることはどこかに需要があるはずなので「発信」という簡単な行動をするだけで、誰にでもチャンスをつかむことができるようになったのです。
最後に
「超AI時代の生存戦略」は今後の時代を生きていくためには必須のスキルやマインドセットが他にも多く紹介されています。
時代の流れが速くなり、テクノロジーにより大きく変わっていくこの時代には必須の読み物だと思いますので、ぜひご覧ください。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト