こんな分野にまで?人工知能により産業が変わっていく

仕事

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こんにちは、おかてんです。

最近、人工知能という言葉を聞く機会が増えましたね。

囲碁のチャンピオンが人工知能に負けたとか、人の仕事がなくなるかもとか、人工知能に関する色んなニュースが飛び交っています。

でもそういった囲碁のようなゲームの範囲だったり、仕事がなくなるかも?といっても現状で大きな変化がないので、自分の生活にどう関わっていくのかいまいちピンとこないですよね。

実際、人工知能ってどういうところに応用されているのでしょうか?

こんなところまでも?と思う分野までも人工知能を取り入れようとしています。

 

金融業界

金融業界は人工知能の導入が最も早かった業界の一つです。

有名なのはハイ・フリークエンシー・トレーディング(HFT)というアルゴリズム取引。

これは市場動向を見極めながらミリ秒単位で売買を繰り返す超高速・高頻度取引のことです。

最新の売買情報や過去の統計的情報などの膨大なデータに基づいて判断しています。

こんなスピード・高頻度で取引されたらたまったもんじゃないですね。

こういったスピード勝負・データ勝負では人工知能が得意とするところであり、金融業界には適しています。

こうなると人間の勝ち目はなさそうですね。

人工知能は人間のように躊躇したり、深く考えたり、心理的影響を受けないのでそういう面でも強みになっています。

 

また、個人投資家ならばロボアドバイザーというのもあります。

以前、富裕層向けに行われていたファイナンシャルアドバイザーによる資産運用アドバイスを、人工知能を使うことで一般の方でも安価低にサービスを受けられるようになりました。

一般の個人投資家の投資比率、投資期間、顧客のリスクの許容度などから最適な投資先を見つけてくれます。

 

農業

農業の分野では日本は高齢化により後継者不足に悩まされているので、人工知能やロボットの導入が期待されています。

農業でよく使われるトラクターも、自動運転化しようと様々なメーカーで開発されています。

自動運転化されれば人手不足の解消や作業の効率化につながりますね。

自動運転といえば、トヨタや日産のような自動車メーカーを思い浮かべるかもしれませんが、今やどんな企業でも取り組んでいます。

トラクターにカメラをつければ画像中の作物の様子から最適な肥料の撒き方なんかも実現することができます。

また、農業には様々な条件が存在しており、それにより作物がどう育つかが決まります。

温度・湿度・日射量・土壌内の温度や水分量など、ベテランの農業者はこれらからどのように作物を育てるのかを判断しています。

さらには1本1本の作物の生育状況を観察し、それに合わせて水やりや肥料まきを行っています。

しかし、先程言ったように後継者不足で悩まされている日本にとってはベテランのような経験を積んでいる人が多くありません。

そこで人工知能を使えば、あらゆる情報量から最適な作物の育て方を導き出すことができます。

素人でも、あるいは無人でも勝手に作物を育ててくれるかもしれません。

 

医療

医療は今まで蓄積されてきたデータが豊富なので人工知能にはもってこいの分野です。

2000万件の医学論文を学習した人工知能が専門医でも診断が難しい病気を10分程度で見抜いてしまったという事例があります。

人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か

人間だと2000万件も論文を読んでいると人生が終わってしまいます。

やはり、こういうデータ量が多い知識を一人の人間がすべて把握するのは不可能ですので、人工知能は強いですね。

CTスキャン、レントゲン写真、超音波診断など医用画像から悪性腫瘍を検出する技術の開発なども行われています。

人工知能ブームの立役者となったディープラーニングという技術は画像認識のコンペから盛んになったので、画像診断にはうってつけです。

ただし、人命に関わるような判断を根拠がないまま任せてしまうと危険なので、論文のような根拠があるものを信用したり、あるいは人工知能の結果はあくまでも参考にして、最後は人間が判断を下すというのが良いと思います。

 

材料探索

トヨタが人工知能を使って、自動車の新材料を開発しようとしています。

トヨタ自動車が材料開発に人工知能を活用、今後4年で39億円投じる

主な開発内容はこちらです。

  • バッテリーや燃料電池用の新材料、モデルの開発
  • 新材料の設計開発に向けた、機械学習やAI技術、情報科学理論の活用
  • シミュレーションや機械学習、AI技術、ロボティクス技術を活用した自動材料探索システム

材料の開発や探索というのは時間がとてもかかるので、人工知能を使うことで大幅な削減を目指しているそうです。

まだまだ研究途上ですが、これが実現すると材料を開発・探索するための研究者の存在も置き換わるのでしょうか?

どちらかというと人間の補助的な役割をするのではないかと考えています。

上記にも書いた大幅な時間の削減で絞り込み、そこから人間によって細かい部分を詰めていくようなイメージなると思います。

 

今後の展望を予想

現在、色んな分野で人工知能が適用されようとしています。

人工知能の火付け役となったディープラーニングという技術は人間の脳細胞を人工的に模倣して作成されており、人間の脳の役割を果たしているので、人間が行っている仕事ならどんな分野でも適用できる可能性はあると思います。

特にスピードやデータ量で勝負する世界では人間に勝ち目はありません。

 

ただ、人工知能といってもまだまだ発展途上で多くの課題が残されています。

現在は「特化型AI」と呼ばれており、何か専門的な分野にしか適用できないというのが事実。

例えば、「画像認識のみ」、「音声認識のみ」、「言語認識のみ」など特定の範囲ならめちゃめちゃ強いです。

しかし、人間のようにあらゆる状況で物事を判断するためには、目で見て、耳で聴いて、言葉を理解する必要があります。

人間同士で会話するとき、相手の表情を見て、声のトーンを聴き、言葉の意味を理解して、自分の言動を起こしますよね。

そのため、特化型AIのような目で見るだけ、耳で聴くだけ、言葉を理解するだけでは人間のように汎用的な対応ができません。

人間のような「汎用型AI」というのがまだまだ発展途上となっています。

現状は人間の手助けをするレベルではないでしょうか?

ある程度の選択肢や参考になる情報を人工知能が作り出してくれ、最終的な詰めの作業は人間が下すということが続いていくと考えています。

ただ、人工知能の開発スピードも年々早くなっているのも事実なので、人工知能の今後の動向に注目です。

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